山で歌った歌 「北帰行」

1     今日も静かに暮れて ヒュッテに灯火ともる

いろり囲み 想い果てなし

明日は いずこの峰か

 

2    あわれ はかなき旅よ 人はみな旅人か

何を嘆き 何をかいたむ

憧れの峰越えて

 

3    夢は 昔に帰り えにし 山川をなし

そぞろ一人 うきねの旅路

明日は いずこの峰ぞ

 

※高梨先生のノートには「旅」というタイトルで小林旭が歌っていた「北帰行」とは違う歌詞の「北帰行」が記載されていました。元歌は旧制旅順高等学校の寮歌で、戦後山の歌として歌詞を変えて歌われていたようです。その他には「もずが枯れ木で」と「アルプス一万尺」も載っていました。

「山で歌った歌 「北帰行」」への1件のフィードバック

  1. この歌詞は私が初めてこの歌を知った時の歌詞です。神奈川県のとある県立高校に在学中のことでした。なぜ神奈川県のド田舎の高校でこの歌が歌われていたのか今では知る由もありませんが、私は山歩きはしませんがとても気に入って好きな100キロマラソンを走っているとき口の中だけで歌っていました。100キロを走り切るのが何となく高い山を征服するイメージにつながると思えていたのです。旅順高校の歌だったと今知りました。旅順といえば多くの犠牲者を出した日露戦争の203高地を思わずに居られません。旅順高校の生徒さん達はこういった歌詞で日本で歌われていたとは知らないでしょうがどんな思いでこの歌を歌っていたのでしょうか。辛い過去はあっても若さで希望を手繰り寄せ明るく上を向いて歌っていたのでしょうね。

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