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紅葉の秋田駒ヶ岳 2024

2024年10月13日(日)

日帰りで紅葉の秋田駒ヶ岳の周回コースを歩いて来ました。

東北新幹線こまち1号に乗って行くと田沢湖駅には9時半前には着き、バスで秋田駒ヶ岳八合目まで行くことが出来ます。

こまち1号

天気も良く、車窓からは吾妻連峰が眺められました。

田沢湖駅からは1番のバス停からマイカー規制の期間の土日祝日だけ運行している羽後交通の駒ヶ岳八合目行きに乗りますが、乗客のほとんどは乳頭温泉行きに乗っていきました。

途中、田沢湖湖畔に寄っていきます。

八合目まで乗用車で行けますが、このマイカー規制中は温泉施設もある「アルパこまくさ」が駐車場になっていて、バスに乗り換えて八合目まで行くことになります。登山客の多くは近隣から乗用車で来るので、駐車場は満杯の状態でした。

「アルパこまくさ」からはマイカーで来た登山客が乗り込んで来ました。

八合目に到着です。八合目には避難小屋があり、2階部分に15人収容できるそうです。

秋田県はクマが名物ですから、熊注意の看板が立っていました。

旧道分岐

途中、分岐があり、日窒硫黄鉱山跡というザレた異様な地帯の中を阿弥陀池方面に直登できる旧道があるようですが、崩壊している箇所やリッジを越えたりトラバースが連続するルートで、危険覚悟で登るルートとなっています。

もちろん、我々は男女岳(おなめだけ)を回り込む新道を行きました。片倉岳展望所からは田沢湖が薄ら見ることが出来ました。

片倉岳
乳 頭 山

ピークがチョンと立っているのが乳頭山で、秋田駒ケ岳から縦走して行くこともできるようです。

阿弥陀池が見えて来ました。

阿弥陀池に沿ってぐるっと両側に木道が設置されていて、端には避難小屋と公衆トイレがあります。

男岳(おだけ)方面に木道が伸びています
チップ制の公衆トイレ
男女岳

男女岳は往復35分の行程です。山頂部はガスが出ていて風が強く寒かったので始めに昼食をとることにしました。

ガスで湯を沸かし、お決まりのカップラーメンです。

お腹が一杯になったら満足してしまい、男女岳はパスして横岳に向かうことにしました。

横岳分岐点は男岳(おだけ)と横岳へ向かう分岐点で俗に言う「ムーミン谷」へ向かうポイントにもなる所です。「ムーミン谷」へは秋田駒ケ岳で一番の急登を降りて行くことになりますが、今回は横岳へ向かいました。

 女岳(めだけ)

谷の向こうには火口を持つ小岳と女岳

下の谷がムーミン谷で、谷底に白い一本の道(木道)が伸びています。ムーミン谷のチングルマの紅葉はもう終わってるようでした。

横岳に到着です。先には岩手山も眺められました。

焼森は火山噴出物スコリアの丘で、ザクザクした登りになります。

何も遮るものがない吹きっ晒して、強風が通り抜けていく所でした。

谷を挟んで向こうの紅葉を眺めながら、下草や藪のトンネルの中を八合目へ下っていきました。

八合目に戻って来ました。予定より早く戻って来たので、1本前のバスに乗って行けることになりましたが、先発の「アルパこまくさ」行きのバスは満杯でした。

向こうの笹森山の山腹の紅葉が夕日に映えていました。

変化に富んだ山並みと紅葉が綺麗で、楽しい山旅でした。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄



コースDATA

上野駅6:38    (東北新幹線こまち1号) 田沢湖駅9:21    10:05   (バス羽後交通駒ヶ岳線) 駒ヶ岳八合目11:04  11:15    片倉岳11:47    男女岳分岐12:27    阿弥陀池避難小屋12:40    13:24    横岳分岐13:33   横岳13:50    焼森14:00    駒ヶ岳八号目14:55 15:50   (バス羽後交通駒ヶ岳線)  田沢湖駅16:50    17:12   (東北新幹線こまち38号) 上野駅19:58

志賀山(2,037m)と池めぐり


2024年7月22日

志賀高原の中央部に位置し、2,000mを超える標高の2つの峰からなる複成火山で麓には高層湿原や湖沼などが点在しており、池めぐりのコースにもなっています。

木戸池

大きな真鯉が泳ぐ木戸池からも渋池へハイキングコースがありますが、今回は熊の湯硯川から志賀山をめざしました。

熊の湯硯川ホテル前が志賀山のメインの登山口になっています。渋池を通り、志賀山と裏志賀山を登って高層湿原の四十八池を回って登山口に戻る周遊コース、四十八池から青い湖面の大沼池を経て蓮池の方に抜けるコースの出発点になります。登山口の標高は1,680mあり、西峰と東峰のアップダウンが60mあるので累計高度は約500mとなります。

硯川ホテル

志賀高原を象徴する笠ヶ岳を背に砂利道を登って行きます。手前には夏限定の前山サマーリフトがあり、25分の砂利道を5分で上げてくれますが、今回は歩きで・・(ちなみにリフト片道の値段は500円ということでした。)

傘ケ岳
ブタナ

前山サマーリフトの終点地

横手山や笠ヶ岳を望みながらの高原歩きです。

渋沼

渋池はモウセンゴケが繁茂する浮島が浮かんでいて、湖面は鏡のようで静かでした。

遊歩道をしばらく歩き、志賀山方面の登山道に分岐します。

しばらく登ると大岩混じりの急登が始まります。結構な急登が続きます。

横手山

やっと急登が終わり、眺めが広がって来ました。横手山山頂のヒュッテなども見えます。

笠ヶ岳

志賀山の山頂かと思いきや、五葉松というポイントでした。立派な同定磐があったものの現在見晴らしはありませんでした。

同定盤

五葉松ポイントを回り込んだ先1分くらいの所に志賀山の三角点(2035.7m)がありました。こちらは裏志賀山(東峰)よりも2m近く低いピーク(西峰)になります。

裏志賀山

東峰の裏志賀山へはこれまた急登を30m直線的に下っていきます。

眼下の鞍部には鬼の相撲場の池と思われる池が見えました。お釜池、黒姫池の池は見損なってしまいしまた。黒姫と大蛇に関わる伝説がこの地にも残っていて大沼池には黒龍が棲むと伝わっています。

志賀山のアップダウンは写真の見た目よりも急でした。

ジョウシュウオニアザミ
タテヤマウツボグサ
オノエイタドリ

裏志賀山への登り返しから四十八池の木道が見えました。林間学校でしょうか小学生の団体の賑やかな声が下から聞こえて来ました。

疲れがピークに達した頃にコバルトブルーの神秘的な感じの大沼池が眼下に見え出しました。裏志賀山の頂上はこの先少し行った所になりますが、展望はありませんでした。

大沼池は志賀高原にある池の中で一番大きな池で、強酸性の水質のため青く見えるということです。

裏志賀山の頂上は展望はなく、裏志賀山と表示がついた志賀山神社の祠があるだけでした。

山頂から少し先に行くと大沼池がよく見渡せました。岬の突先には鳥居らしき物もも見えました。

裏志賀山から四十八池に下りて行きますが、こちらも結構急登で緑のロープが張られていました。

下り切った所が湿原の入り口になります。

志賀神社の結界の鳥居を抜けて、高層湿原の四十八池湿原が広がりました。

池塘が点在する高層湿原に木道が続いていきます。

キンコウカ
ワタスゲ

ワレモコウ

マルバダケブキ
スギゴケ

硯川側の四十八池の入り口には立派な東屋やトイレもありました。

もと来た遊歩道を硯川登山口に戻ります。

ゴゼンタチバナ

ミヤコグサ
アカモノ
ヨツバヒヨドリ
ヤマブキショウマ
ニッコウキスゲ

登山口まで戻って来ました。

志賀草津道路(292号線)を横手山、渋峠、白根山を通って草津に抜けて戻りました。

ソールを張り替えてもらった靴ですが、3回目にしてやはりダメになってしまいました。

47年卒 手島達雄


コースDATA

木戸池7:50 熊の湯温泉8:05 硯川登山口8:10 リフト下8:33 渋沼8:35 志賀山分岐8:54 五葉松9:35 志賀山西峰9:41 志賀山分岐 東峰(裏志賀山)10:15 志賀山分岐10:37 四十八池10:35 渋沼 リフト下11:25 硯川登山口11:35

日向山(1,660m)山梨県


2024年7月4日

南アルプスの甲斐駒ヶ岳から鋸岳への尾根から派生し、「天空のビーチ」と表現され花崗岩の露頭やザレ場が頂上近くに広がり甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳を展望する北杜市白州にある日向山に登って来ました。

通常のルートは中央高速須玉ICから614号線(駒ヶ岳公園線)を西に尾白川渓谷駐車場で車を停め、矢立石登山口まで上がって頂上に至ルートになりますが、矢立石登山口には10台程度の車が停められるスペースがあるということで、それを目的地に東京を早くに立ちました。

切り出した木材を運ぶために作られたという矢立石登山口へ向かう林道は対向車と行き違うのもなかなか困難な狭さで、対向車が来ないことを願って走って行きました。

林道はこの先へも続いているのですが、途中一部崩壊している所があるので、この地点で交通止めになっており、半ば路駐のように数台が停められるという程度の駐車場です。到着した8時には既に4、5台数台が駐車しており、あと数台が駐車可能という感じでした。

尾白川渓谷駐車場からここまで歩いて登るとなる40分から50分はかかったので、ここから日向山頂上までは1時間半という行程になります。矢立石登山口からは車は交通止めだったものの自己責任のもとゲートを抜けて歩いて東屋のある錦滝まで行き、その先ロープや鎖場などが続く困難ではあるが変化に富んだルートを選ぶこともできましたが崩壊箇所や滑落事故などがあったために現在はこのルートは禁止されています。地元の方の話によると崩壊箇所はほんの一部で四つ這いになって登れば行けないことはないものの、下りは極めて危険だということでした。

2016年にこの錦滝ルートを登ったS46年卒の碓井氏の記録がありますので参照下さい。「天空のマウンテンビーチ」

登山口から10合目まで1合目ごとに表示が付けられていました。

ヒキガエルが道を横切って行きました

お手軽なハイキングになるので、何回か休憩をとりながら頂上を目指しました。

9合目にあった雨量観測の施設です。

少し行くと三角点を示す表示があり、そこから右に分岐して少し行った所に三角点と日向山の表示がありました。展望はなく、ただ三角点があるだけという感じのものでした。

そこから少し下った先は平地になっており、踏み跡を上って行くとパッと白い砂っ原が広がっており、甲斐駒岳、雨乞山や八ヶ岳の山々、白州や小淵沢の街並みを一望することが出来ました。

雁ケ原到着です。ちょっと感動的でした。

吹き抜けの風が強く、崩れやすい砂に足元が取られ高度感もあって煽られそうで少し緊張しました。

甲斐駒岳と八ヶ岳には少し雲がかかっていましたが、昼には雲が払われるという予報でしたので、眺めを堪能してとりあえず林の中に入って昼食をとることにしました。

八ヶ岳

甲斐駒ヶ岳と雨乞山

カップヌードルやおにぎりを各自食べ、ドリップコーヒーでゆっくりの昼食をとりました。

甲斐駒ヶ岳

食事後、雲の様子を見に行っ所、頂上近くの雲は取れ、甲斐駒岳や八ヶ岳をくっきり見ることができ、再度撮影タイムとなりました。

八ヶ岳

その後、ゆっくり下山にかかりました。

大岩ゴロゴロ地帯

およそ1時間で駐車場に到着し、すれ違う車に出会うこともなく、林道を下ることが出来ました。どうせだから尾白川渓谷を見ていこうということになり、尾白川渓谷駐車場に向かいました。

駐車場の先には竹宇駒ヶ岳神社あります。この駒ヶ岳神社は山頂にあるのが本宮(奥社)で、この神社はその前宮に位置づけられる神社だそうです。

駒ヶ岳神社の境内にある龍神滝

この神社の先には日向山の矢立石登山口への登山口があります。先を行くと尾白川渓谷への道となります

吊橋がかかっており、尾白川の河原に降りて行きました。尾白川は日本百名水に選ばれている甲斐駒ヶ岳を源とした花崗岩の渓谷で、サントリーの「南アルプス天然水」の取水地域でもあります。(実際の取水地はサントリーが所有する白州地にある25万坪の水質保全地と9万坪の「天然水の森」を有するボトリング工場ということです。)

橋を渡った所からは黒戸山を経由して甲斐駒ヶ岳に至る難関コースの黒戸尾根コースの登山口の一つのスタート地点にもなっています。

尾白川の河原に下り、上流に向かって行くと10分ほどで滝が見えてきました。

エメラルドグリーンの色合いがが神秘的な千ケ淵です。

ここから先は神蛇滝、不動滝などもあるようですが登山道に指定された山道になります。高巻きの鉄製の頑丈な階段も設置されており、日向山の頂上近くまで行くこともできるそうです。

また汗ダクになってしまったので、千ケ淵を越したあたりで戻ることにしました。

駐車場まで戻り、帰りは韮崎から中央高速道に乗って帰りました。途中、3回の自動車事故の渋滞にはまってしまいました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

中央高速道長坂IC 矢立石の林道入り口7:45 矢立石登山口8:00    5合目9:10 9合目雨量観測所9:50 三角点9:56 雁ケ原10:00  –11:25    三角点11:30    矢立石登山口12:35    尾白川渓谷駐車場13:05    竹宇駒ヶ岳神社13:10    吊り橋13:12 千ヶ淵13:20 尾白川渓谷駐車場 中央道韮崎IC

大雪山周辺花のトレッキング


2024年6月24日〜26日

大雪山の十勝岳、黒岳、旭岳周辺を巡るトレッキングを中心に富良野のファーム富田の花畑なども見学するツアーに参加してきました。あいにく天気は雨か霧でしたが、たくさんの花も見ることができました。

羽田空港からJALで旭川空港へ

旭川空港から富良野へ 「ファーム富田」で花畑見学

ブルーサルビア
ベゴニアなど
ラベンダー
ルピナス
マリーゴールド

その後、十勝岳の岳望台周辺のハイキングへ

マルバシモツケ
イソツツジ

層雲峡温泉到着 宿泊


翌日、ロープウェイとリフトで黒岳ハイキングへ

ゴゼンタチバナ

ハクサンイチゲ
ミヤマキンポウゲ
カラマツソウ
キンバイソウ
ハクサンチドリ
ハクサンイチゲ

強風の中、黒岳頂上に到着

イワウメ

層雲峡温泉に戻り、紅葉谷ウォーク

紅葉谷散策道
トリカブトorレイジンソウ


翌日は旭岳温泉から旭岳5合目まで一度に100人も乗せることが出来る旭岳ロープウェイ山麓駅から姿見駅へ

裾合平周辺をハイキング

エゾコザクラ
チングルマ

キバナシャクナゲ
エゾノコザクラ

旭岳ロープウェイ山麓駅へ戻り 旭川空港へ

途中、旭川空港近くの「森のゆ」で入浴して帰京

森のゆ ホテル花神楽

S44年卒 田中廣明


コースDATA

ツアー行程表

1日目 6月24日(月)

羽田(7:00~9:00発)    新千歳または旭川    富良野・ファーム富田

十勝岳望岳台ハイキング※歩行約3㎞、約3時間、標高差約460m .   層雲峡温泉

※各自ハイキング ※歩行約2.5㎞、約1時間30分、標高差150m

2日目 6月25日(火)

層雲峡温泉 山麓駅–<ロープウェイ・リフト>–七合目–黒岳山頂往路戻り>–七合目–山麓駅 層雲峡温泉(泊)

※歩行約3㎞、約3時間、標高差約460m

3日目 6月26日(水)

層雲峡温泉 旭岳ロープウェイ山麓駅 姿見駅 裾合平ハイキング 姿見駅 旭岳ロープウェイ山麓駅 旭川 羽田(21:00~22:00着)–

※歩行約6.5㎞、約4時間、標高差約150m

栗駒山(1,627m) 2024


2024年6月13日

奥羽山脈に属し、宮城県、秋田県、岩手県にまたがる焼石岳とともに二百名山で、花の百名山でもある栗駒山に登って来ました。栗駒山といえば紅葉が有名ですが、たくさんの高山植物が咲くことでも人気の山です。新幹線を利用すれば日帰りも可能ということで東北新幹線と岩手県交通のバスを利用しての日帰りの山旅でした。

上野駅から一ノ関駅までは約2時間半、一ノ関駅からは紅葉時期は「いわかがみ平」までバスが運行されていますが、この時期は猊鼻渓経由の須川高原温泉までの須川温泉線が1日2往復だけ運行されています。

須川高原温泉までは猊鼻渓や地震による地滑によって崩落した旧祭畤大橋をチラッと見ながら、約1時間半の行程です。登山客は自分たちの他は1名だけでした。

旧祭畤大橋

須川温泉は平安時代から湯治場として、豊富な湯量と効能のある硫黄泉が特徴の温泉です。道路沿いに建つ高原温泉と高台に建つ洒落た栗駒荘とがあり、ともに大きな施設です。日帰り入浴も可能ということです。

とてつもなく広い駐車場の反対には立派なビジターセンターもありました。東北には18の活火山があり、栗駒山は常時観測・監視対象の12火山の一つになります。

登山口はこの温泉の流れる中を登って行きます。

登山道に入って直ぐにいろいろな花が迎えてくれました。

タニウツギ
ウラジロヨウラク
ミヤマヤナギ
マイズルソウ
イワカガミ

特にこのイワカガミが全ルートを通して至る所に咲いていました。

ツマトリソウ
シロバナニガナ
イワイチョウ
タテヤマリンドウ

名残ケ原湿原到着。尾瀬や戦場ヶ原を思わせる名残ケ原湿原にはワタスゲが一面に咲いており、それに混じってイワイチヨウ、タテヤマリンドウの花もありました。

ワタスゲ

苔花台から栗駒山と虚空蔵山の鞍部の天狗平を行くコースは硫化水素の値が高いために通行禁止となっています。

方向を変えて沢筋に降りて行きます。

一ノ関の街中を流れていた一級河川の磐井川の最上流部と思われるゼッタ沢を石を飛び越えながら渡りました。

もう一つ、三途の川も渡渉しましたが、増水時はちょっと大変そうです。

オオカメノキ

川を越して行くと、コバイケイソウやミズバショウ、サンカヨウ、エンレイソウなどの名だたる高山植物が変わるがわる現れて楽しませてくれました。

サンカヨウ
エンレイソウ
タニウツギ

ミズバショウ
コバイケイソウ
ハクサンチドリ

暫く行くと、このコース中で最も急登になるその名も「四苦八苦坂」。結構体力を消耗させられました。眺めの良い登山道脇でインスタントコーヒーを飲みながらしばし休憩しました。

その後は、なだらかな斜面を登って雪を被った産沼に到着です。

産沼もかつて火口だった所のようです。カエルの鳴き声がしていて沼岸を見たら卵がたくさん産み付けられていました。

産沼からまた暫くなだらかな登りが続き、栗駒山の稜線が広がって来ました。いよいよ最後の標高差100mの登りにかかります。

筆者は運動不足で大汗をかき、足も攣り気味でやっと頂上到着です。ちょっと栗駒山舐めていました。

栗駒山頂、到着。どういう訳か、産沼の表示も・・・。

頂上からの「いわかがみ平」方面の眺めです。

平日だからか登山者は非常に少なかったですが、やはり「いわかがみ平」に自家用車を停めてこちらから登る方が多いようです。

カメラのinsta360で頂上の様子を撮影中。後日編集してこの記事の最後に載せたいと思っています。

昼になって、予報通り雷が少し鳴ってガスって来ていましたが、そのガスも晴れて概ね見晴らしも良好になりました。頂上でカップラーメンとコーヒーでゆっくり昼食です。

記念写真を撮って同じコースを下山開始です。

ショウジョウバカマの葉  ?

名残ケ原まで戻って来ました。

賽の河原方面の山腹からは蒸気のようですが、白い煙が吹き出していました。

アオダイショウ

途中、でかいアオダイショウが道端に佇んでいました !!!。

アカモノ

コケモモだと思いましたが、アカモノだったようです。よく似ていますが、葉の形や葉脈の見え方などが違うようです。秋には赤い実をつけます。

スコリア

爆発によって噴出したと見られる火山礫やスコリアが堆積している所もありました。

地震により右側が崩壊してこちらから見るとよりマッターホルンのような大日岩が目立っていました。

須川高原温泉に戻って来ました。

バスの発車時刻までせ30分弱になってしまっていたので、温泉は諦めました。

さて、行きと同じメンバーっぽい乗客とともにバスに乗り込み帰京です。

一ノ関駅

ビールを買い込み、新幹線で上野に戻りました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野駅東北新幹線6:10 一ノ関駅8:37 9:00岩手県交通須川温泉線 須川高原温泉10:34 名残ケ原湿原11:00 分岐11:15    苔花台磐井川支流渡渉11:38    産沼12:30 栗駒山山頂13:20    14:00 産沼 名残ケ原湿原15:35 須川高原温泉16:00    16:35 18:01一ノ関駅18:37東北新幹線 上野駅21:06  山中食事を含め休憩は80分

宝筐山(461m) つくば市


2024年5月30日(木)

茨城県つくば市と土浦市の堺にある筑波山に連なる知る人ぞ知る低山ながら年間10万人以上も登られているという宝筐(ほうきょう)山に登って来ました。

6時に集合して常磐自動車道へ。土浦北ICで下り、125号線を下妻方面に進み、小田十字路を右折し、すぐを左折した所に登山口になる宝筐山小田休憩所の駐車場があります。平日の早朝ながら既にたくさんの車が停まっていました。

左手の舗装された道を上った所に休憩広場を持つ立派な休憩所があります。室内での利用は9時からの様ですが、トイレは常時使用できる様です。

登山口は戻って駐車場の右手の田圃に沿って行きます。途中で右が常願寺コース、左が極楽寺コースに分かれます。宝筐山は複数の登山道が設定されていますが、今回は登りは極楽寺コース、下りは小田城コースをとりました。

この辺りはかつては小田氏の領地で小田城やその出城と沢山の寺を従えた極楽寺が広がっていた所だそうです。

明るくのどかな里山風景が広がっていました。

野良と里山を隔て、猪避けの動物柵が設けられていました。

五輪塔

極楽寺コースは慈悲の滝、五条の滝、こころの滝、葵の滝などいくつもの小さな滝がある沢沿いの道を進んでいきます。

筑波山のガマのように口を開けている大石

谷筋から離れると大岩がゴロゴロした地帯になりました。

コース案内は安易なものが多かったものの、頂上のみならずいろいろな所にベンチやテーブルが設置されており、人気の山らしくよく整備されていました。頂上直下は比較的急登になりました。無料のバイオトイレもありました。

頂上直下は突如舗装道路が出現し、麓からも一望できる大きな巨大電波塔が建っていました。国土交通省、警察庁、海上保安庁、テレビ局などが相乗りしている電波塔の様です。

頂上にある浅間神社とされる鳥居

途中で15分くらい休憩をとって、所要時間1時間20分くらいで頂上に到着しました。

宝筐印塔

頂上には宝筐山の名前の由来にもなっている宝筐印塔が建っています。この宝筐印塔は鎌倉時代中期に制作されたとされています。

東南方向にはには霞ヶ浦や土浦市の街並みが広がり、北西には筑波山が眺められました。

パーコレーターで入れたコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごしました。

ノアザミ
オオジシバリか

下山に取り掛かりました。下山道は小田城コースです。ぬかるんでいると滑りやすい感じでした。

コアジサイか

下浅間神社
堂平
シロキクラゲ

要害展望所からは円形に切り取られたような崖端に位置して展望が広がっていました。

霞ヶ浦

遥か彼方に立像も見えました。調べたところ牛久大仏の後ろ姿の様です。中世城の道をたどり大師堂を経て小田休憩所へ戻ります。

大師堂に並び立つ地蔵

こちらにも猪除けの動物柵が設けられていました。

第一、第二駐車場ともほぼ満杯の状況でした。

11時半には登山口に戻り、30分間休憩所でまたゆっくり休憩して帰りの車へ。

右端が宝筐山で左が筑波山。

宝筐山や筑波山の山並みを眺めながら帰りました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

土浦北IC    小田十字路 宝筐山小田休憩所7:25

極楽寺コース 五輪等7:50.   慈悲の滝7:55 純平歩道分岐8:45    土塁・空堀跡9:03    電波塔9:10    浅間神社鳥居9:11    宝筐山頂9:13

小田城コース 宝筐山頂10:00 下浅間神社10:15 堂平10:45 富岡山はパス 要害展望所11:00 大師堂11:20 宝筐山小田休憩所11:27 小田十字路 土浦北I

つくば市 宝筐山トレッキングマップ

安達太良山(1,728m)・一切経山(1,949m)


2024年5月25日〜26日

ロープウェイを使うと頂上まで1時間半ほどで登れる活火山の安達太良山と磐梯吾妻スカイラインで結んで頂上から別名「魔女の瞳」と呼ばれている五色沼を望める吾妻連峰の一切経山に登って来ました。

川口で待ち合わせをして一路東北自動車道へ

大谷SA
鏡石SA

二本松ICで東北自動車道を下りて、国道459号で岳温泉、奥岳、あだたら高原スキー場に到着。

麓駅からはロープウェイで10分ほどで山頂駅へ 往復2000円なり

安達太良山の頂上はまさに乳首の様な形です。

安達太良山山頂

オオカメノキ
ヤシオツツジ

下山もロープウェイで

ロープウエイのあだたら高原駅からすぐの所に市営あだたら高原野営場があり、テン泊しました。

野営場の近くには岳温泉「スカイビアあだたら 空の湯」があり、入浴休憩しました。

キャンプ料理を楽しんで、一夜が明けました。

翌日は磐梯吾妻スカイラインで浄土平へ。

浄土平駐車場からは1時間半ほどで一切経山の頂上まで行くことができます。

酸ガ平  鎌沼分岐

五色沼(魔女の瞳)を背景に記念写真です。

一切経山山頂

コイワカガミ

磐梯吾妻スカイランの火山ガスが立ち上る火山地帯を抜けて、福島西ICから東北自動車道で帰京しました。

S44年卒 田中廣明 他同行者2名


コースDATA

25日

東北自動車道. 6:30    大谷SA  7:50    鏡石SA  9:15  二本松IC    岳温泉 奥岳 あだたら高原  10:10  あだたら山ロープウェイ10:20    安達太良山山頂  12:15    ロープウェイレストハウス  14:40    市営あだたら高原野営場  15:50

26日

磐梯吾妻スカイライン 浄土平  7:40 鎌沼分岐  8:45    一切経山山頂  9:30 磐梯吾妻スカイライン 福島西IC    東北自動車道

 

飯縄山(1,917m)



2023年11月22日(水)

飯縄山は戸隠山、斑尾山、妙高山、黒姫山と並び北信五岳に数えられる長野県上水内郡信濃町と飯縄町にまたがる1,917mの山です。今年も既に何回か降雪があったようで、天狗の硯石以上の標高では踏み固められた雪が凍っていて滑りやすく、9合目から上では積雪になっていました。

一の苑地駐車場

飯縄高原の一の鳥居苑地の駐車場に車を停めてスタートです。

別荘地の中の未舗装の道を進んで行くと車道に合流します。そのまま車道を進んで行くと鳥居のある一の鳥居飯縄山登山道入り口になります。道の片側に十数台は停められる駐車スペースはありますが、駐車禁止の札が掲げらていました。

飯縄山登山道

第一不動明王

1合目から6合目あたりまでの間には第一不動から第十三虚空蔵菩薩まで13仏の石仏が配置されています。

第二釈迦如来
第三文殊菩薩
第四普賢菩薩
第五地蔵菩薩
第六弥勒菩薩

第七薬師如来
第八観音菩薩
第九勢至菩薩
第十阿弥陀如来

第十一阿閃如来
第十二大日如来
富士見の水場

天狗の硯石
第十三虚空蔵菩薩

積もった雪が踏み固められ凍っていました。登りは何とか行けるにしても、滑り止めを持ってきていなかったので下りは結構大変だろうと思いました。先行の降りてきた人もすごく時間がかかってしまったと言っていました。

戸隠山をはじめ、後立山連峰の北アルプスをくっきりと眺めることができました。

飯縄山南峰(九合目)に到着。少し下った所に飯綱神社があります。

飯縄神社

飯縄山北峰に向かいます。

南峰と北峰の間には携帯トイレブースが設置されていました。

1,917mの飯縄山北峰に到着です。

北側には高妻山、焼山、火打山、黒姫山、妙高山などが眺められました。

帰りも同じコースを一の鳥居まで戻りました。軽アイゼンを履いている方も結構いましたが、帰りの頃には凍った所も緩んできていたので助かりました。登山道は水が流れている所も多く地元の人なのか長靴ばきの人も結構見られました。

無事、下山です。


コースDATA

一の鳥居苑地駐車場8:30 一の鳥居8:45    飯縄山登山口8:50    第一不動明王 第二釈迦如来 第三文殊菩薩9:10 第四普賢菩薩 第五地蔵菩薩9:20 第六弥勒菩薩9:23 第七薬師如来9:30   第八観音菩薩9:33    第九勢至菩薩9:36 第十阿弥陀如来9:42    第十一阿閃如来9:47    駒繋ぎの場9:47    第十二大日如来10:04    富士見の水場10:10   天狗の硯石10:20    第十三虚蔵菩薩10:25 七合目10:40    八合目10:58 飯縄神社(九合目)11:20 飯縄山山頂11:40 12:10    九合目12:25 二合目13:34 飯縄山登山口14:00    一の鳥居苑地駐車場14:05

斑尾山(1,382m)


2023年8月8日

長野県信濃町にあるタングラム斑尾東急リゾートからクワッドリフトで北信の山々や眼下に野尻湖を見下ろせる野尻湖テラスから斑尾山(1,382m)と大明神岳(1,360m)をピストンで登ってきました。

野尻湖テラスのリフトはホテルタングラムの建物の中にチケット売り場があり、往復1,500円のチケットを買って建物を通り抜けた所からスタートです。

妙高山

野尻湖テラスに到着です。

野尻湖

第二展望台から先の山道を登っていきます。

ブナ林

斑尾山の山頂は木に囲まれていて展望はありません。

斑尾山は苗場山まで続く長野県と新潟県の県境に連なる全長110kmにわたるロングトレイルのスタート地点にもなっていて、大きなザックを抱えてトレイルを開始したばかりの若いトレッカーに会いました。

信越トレイルについてはこちらから(越トレイルクラブHP)

斑尾山から大明神岳に向かいました。

大明神岳は展望も良く、眼下に野尻湖が広がっていました。

第二展望台に戻ってきました。

コースDATA

ホテルタングラム9:05 野尻湖テラス観光リフト9:10 野尻湖テラス9:20 リフト9:55 斑尾山10:25 大明神岳10:40 斑尾山10:53 野尻湖テラス11:50    ホテルタングラム12:10

烏帽子岳・湯の丸山 2023


獨協学園の小諸にある日新寮でのワンダーフォーゲル部OB会の「秋の親睦会」の帰りに烏帽子岳と湯ノ丸山に登ってきました。

初めは高峰温泉か池の平から篭ノ登山あたりに登るつもりでしたが、駐車場が一杯だったので予定変更して地蔵峠まで行って烏帽子岳から湯の丸山をぐるっと回ってきました。湯の丸山から烏帽子岳を回る方が楽だったようです。

無料駐車場に車を停めて左手の烏帽子岳登山口からスタートです。

烏帽子岳への道は湯の丸山を躱しながら鞍部まてはほぼ平らな道を行きます。

小烏帽子岳
湯の丸スキー場

鞍部まで下りてからの登り返しの湯の丸山へは結構急登でした。

烏帽子岳方面から湯の丸山、桟敷山、篭ノ登山、水ノ塔山、高峯山、黒斑山を経て浅間山に至る山群は移動しながら次々に噴火して形成された火山群になります。

湯の丸スキー場のゲレンデを下りて行きます。

昼食もとっていなかったのでうどんでもと思っていましたが、残念ながら食事できるお店がなかったので、そのまま帰ることにしました。


コースDATA

地蔵峠   11:00    キャンプ場 11:10 中分岐11:50 小烏帽子岳12:53 鞍部13:20 湯ノ丸山14:10 鐘分岐14:44 地蔵峠15:05