「行ってきました」カテゴリーアーカイブ

霧降高原から赤薙山(2,010m)

2021年11月25日(木)


霧降高原の「天空回廊」にも興味もあり、男体山、女峰山と登っていて、それに続く赤薙山には登ったことがなかったので今回行ってみることにしました。

東武日光線 リバティーけごん1号

浅草を平日6時30分発の東武日光線の特急リバティは会津田島行きの「会津101号」と東武日光行きの「けごん1号」が連結され、下今市で切り離して行き先が分かれます。

東武日光駅

東武日光駅から霧降高原行きのバスに乗って終点まで行きます。バス停は駅前の通りを右に行った所の反対側にあり、左に女峰山、右に今日登る赤薙山が望めました。

ウメモドキ

平日のせいか、乗客は2人のみ。

駐車している車はあったものの、人影はあまりありませんでした。

レストハウス

スキー場があった頃にはリフトがありましたが、スキー場の閉鎖とともにリフトは撤去されて「天空の回廊」と呼ばれる1445段の階段になっています。

シカ防御柵

ひたすら基本10段刻みの階段が続きます。

途中の四阿

はるか先に数名のハイカーが登っているのが見えました。

展望台

振り返れば、下には日光や今市などの市街地をはじめ、左には鶏頂山や釈迦ヶ岳、右奥には筑波山、右端には富士山が望めました。

1445段の階段ゴール!

階段が終わり、正面には丸山が見え、赤薙山への登山道は左手に進みます。

鶏頂山と釈迦ヶ岳
筑波山

シカ防御の回転柵

この辺りから霜柱や凍った土が溶けたかぬかるみが多くなりました。

丸山、八平ヶ原へのルートの分岐

霜柱

霜柱が残っていた所から先はまだ凍っている所と表面だけ溶けた粘土で滑り易く、極めて不安定。去年11月に登ったやはり日光の社山と同じようでした。

道が複数並行して走っていて「焼石金剛」の標柱がありましたが、近くに別の標柱が立っているのも見えました。帰りに寄ってみたら「焼石」の表示でした。スコリアっぽい小さめの石が堆積していたことからついた名のようです。

はるか斜面の下まで笹原が続いていました。

笹原のルートはいくつかに分かれていて、頂上のすぐ近くでは滑りそうなので尾根を外れて右下のルートを行ったところ、どんどん尾根から外れていって下がっていってしまいました。

戻ろうかと思っていたところ、女峰山と赤薙山の分岐の標識がありました。赤薙山の頂上を巻くルートだったようです。赤薙山頂上向けて戻り返しました。

しばらく登って頂上に至りました。

2,010mの赤薙山頂上到着。樹木に囲まれた頂上には祠があり、樹木越しの展望は望めませんでした。お参りをして下山にかかりました。

頂上直下の尾根は結構な急登でした。

行きにも増して帰りの道は滑る、滑る、滑る。靴もどろんこになってしまいました。

焼石

「焼石金剛」の標柱と並行して近くに立つ「焼石」の標柱。

焼石から見た丸山

小丸山まで来てしまったので、少し戻って丸山を目指しました。

下ってしばらく平坦な道が続きましたが、登り返しは四角いブロック状の石が配置された急登になりました。

急登が終わって、しばらく緩い登りが続いて1689mの丸山の頂上です。

頂上は開けた所で眺めもよく、ベンチもありました。14時台のバスに十分間に合いそうだったので、持ってきたおにぎりで昼食をとりました。

 

 

丸山からの展望

は天空回廊から続くトレッキングルートということですが、観光客にとっては登りも下りもちょっと厳しそうです。

八平ヶ原への下りは急登が続きましたが、緩くなるときれいな樹林帯の中を進みます。

八平ヶ原はシカが出てきそうな原っぱが広がっていました。

八平ヶ原

そのまま登山道を進めばレストハウスまで出られますが、階段の途中に出られるということでそちらの方から帰ることにしました。

しばらく登って、シカ防御の回転扉を開けて「天空回廊」へ出ました。

バスの時間までまだ間があったので、階段の途中のベンチで景色を見ながら時間調整の休憩。

帰りのバスは一人貸切状態で東武日光駅に帰着。程なく浅草行きの特急に乗り込みました。5時間の山行でした。

東武日光線 東部日光駅14:55発 スペーシアけごん34号

S47年卒 手島達雄


コースDATA

北千住6:42  リバティー「けごん1号」 東武日光8:23    8:45    霧降高原9:12   階段スタート9:15    四阿9:30    階段終了9:48    ゲート9:57    小丸山9:58    丸山分岐9:59    焼石金剛10:38   稜線11:10 赤薙山11:12    焼石11:41    小丸山12:10    丸山の肩12:33    丸山12:38    休憩12:55    八平ヶ原13:14  天空回廊分岐13:36    ゲート13:40    ABポイント13:50    休憩 14:00    バス停14:05    14:20    東武日光14:45  14:55  スペーシア「けごん34号」 北千住16:3

 

那須朝日岳(1,896m)

2021年11月7日(日)


那須の朝日岳は2018年10月に恵比寿大黒から先の鎖場あたりまで行ったものの雨と強風のために途中で断念していた。

すでに紅葉は終わっていたが、天気も良く風もほぼ無い予報だったので出かけることにした。

上野駅を6:04発の東北新幹線「まびこ201号」に乗車。

那須塩原駅で下車し、那須ロープウェイ行きのバスに乗り換える。

那須温泉神社

ロープウェイはすでに乗用車で到着している観光客が多数並んでおり、ギリギリで定時のロープウェイに乗り込むことができた。

7、8割方が軽装の観光客で茶臼岳に向かっていた。

牛ヶ首分岐

茶臼岳を登り下りしている観光客で賑わっていたが、ここで牛ヶ首への道と分かれる。

すでに茶臼岳は何回か登っているので、今回は牛ヶ首まで行き、姥ヶ原を往復してから峰の茶屋跡避難小屋を経て朝日岳に登る予定にしていた。

ほとんどの観光客とハイカーは茶臼岳に登って行き、牛ヶ首方面に向かう人はわずかだった。

高尾口

 

牛ヶ首

まるで鬼ヶ城のような茶臼岳頂上前の岩稜が聳えているのが見える牛ヶ首に到着。

ここから姥ヶ原を往復するつもりでいたが、道を間違えて峰の茶屋跡避難小屋の方に行ってしまった。無間地獄の噴気を見て、間違いと気づいたが、そのまま行くことにした。

無間地獄

北西側には左から三倉山、大倉山、流石山が望められた。

峰の茶屋跡避難小屋の向こうには、こんもりした剣が峰とそれに続く荒々しい朝日岳が聳える。

峰の茶屋跡避難小屋と剣ヶ峰

峰の茶屋跡の避難小屋に到着。前回来た時は小雨ではあったが、ものすごい風だったので、小屋の中に避難して昼食をとっていた。ここは風が吹き抜けることで有名な所である。

今回は予報通り無風に近く、11 月にしては暖かい陽だまりになっていた。

ケーブルカーから降りてここまで、大した登りもなかったので休憩も取らずに朝日岳に向かうことにした。

剣ヶ峰を回り込み、恵比寿大黒に向かう途中で朝日岳の東南陵の方から人の声が聞こえてきた。よく見るとバリエーションルートを登っているパーティーがいたのが確認できた。

恵比寿大黒

恵比寿大黒から先は露出した茶色い火山灰土は、凍った土が溶けたようでグチャグチャの状態のだった。

朝日の肩までは岩稜帯を回り込むようなトラバースは足場の悪い斜面なので緊張しながら鎖を掴んだ。

朝日の肩

熊見曾根方面を見る。

朝日岳の肩はなだらかな広場になっており、休憩する人も多くいた。紅葉のピークは終わったものの、日曜日なのでハイカーは結構いた。

朝日岳頂上を望む
朝日岳頂上

1,896m朝日岳到着である。

茶臼岳
頂上の祠

1,819mの隠居倉と熊見曾根、奥には1,822mの流石山、1,885mの大倉山、1,888m三倉山が続く。

途中の岸壁に張り付いてクライミングをしているパーティーもあった。この辺の岩はかなり頑丈そうだったが、東南陵の方では数回ガラガラと落石の音が聞こえていたので、この時期クライミングには怖そうな所だと思った。

峰の茶屋避難小屋まで戻って来た。陽だまりでのんびり昼食を取ろうかと思ったが、姥ヶ原をパスしたため中途半端な時間になってしまった。1本前のバスに間に合うようなので、このまま下山 してしまうことにした。

峠の茶屋でおでんも食べたかったが、バスに間に合うように急足で通過。

県営駐車場

那須ロープウェイ麓駅到着である。今回は3時間のお手軽な山行になってしまった。

翌8日、峠の茶屋登山口では那須嶽神社閉山祭が行われ、夏山登山シーズンは締めくくられたということだ。

S47年卒 手島達雄


コースDAT

上野6:04  6:26  やまびこ201号 那須塩原7:31  7:45発那須ロープウェイ駅行き(3番乗り場) 那須ロープウエイ駅8:55 9:00

茶臼岳牛ヶ首分岐9:10    高尾口9:25 牛ヶ首9:30    無間地獄9:38    峰の茶屋跡避難小屋10:00    恵比寿大黒10:10    朝日の肩10:37    朝日岳10:45    恵比寿大黒11:13   峰の茶屋跡避難小屋11:22    駐車場11:50    那須ロープウェイ駅12:00 

那須ロープウェイ駅12:18発 那須塩原14:03    上野15:10


茶臼岳、朝日岳縦走の記録(2019年10月)はこちらから


三本槍岳ピストンの記録(2017年10月)はこちらから

御岩山・かびれの高峰(530m)

2021114


2018年の1月に高鈴山に登った際にこの御岩山(おいわやま)の頂上を踏んでいたのをすっかり忘れていた。パワースポットと言われていたものの御岩神社はスルーして「きららの里」近くの高鈴山登山口から登っていたので、御岩山のことは頭に残っていなかった。

そこで今回は由緒も雰囲気もある神社だということをが分かったので、御岩神社経由で御岩山を登ってみることにした。

上野駅7時発の常磐線特急「ひたち1号」に乗って日立で下車。

バスへの乗り換え時間がわずかしかなかったので、急いで駅舎を通り過ぎバスに滑り込む。

御岩神社前までは30分ほどで到着。帰りのバスの時刻を確かめて神社に向かう。日立駅行きのバスは12:40。次は14:25までないので、12:40に合わせの行動予定となる。

神社前には広い駐車場がいくつも備えられていた。

入口近くにある弁天社

社務所のすぐ脇にも駐車場があったが、小さいのですぐ満車になってしまっていた。トイレを済ませてから大鳥居を潜って境内へ。

御岩神社から御岩山頂上「かびれの高峰」まで神域ということで食事禁止、午後3時以降の入山禁止ほかいろいろと入山の心得が示されていた。

愛宕神社

立派な神社で、辺りは薄暗く大きな杉木立と苔むす境内は整備も行き届いていてと清々しく厳粛な雰囲気があった。

愛宕神社
神木の三本杉

金剛力士が控える楼門を潜る。

薄暗い境内には火の灯った石灯籠も配置されている。

洗心池
阿弥陀如来像が安置されている斎神社回向殿

御岩神社の境内には神社でありながら縄文の頃から信仰の聖地であったという由緒格式もあるためか、神仏分離の趨勢にあっても神仏をともに祀る唯一の社ということである。また、水戸藩の崇敬神社としても尊ばれている神社でもあるとのことであった。

奥宮の賀毗礼(かびれ)神宮に行く参道は表参道と裏参道があり、通常は表参道から登って奥宮へお参りして、裏参道から下りるのが通常のようだ。

奥宮に控えるかびれ神宮。

お参りを済ませて御岩山へ向かう。

表参道と裏参道の分岐

この先が岩場になっていてロッククライミングのゲレンデとして使われていた時期もあるようだが、現在は立ち入り禁止となっている。この先がすぐ御岩山の頂上になるが、左に迂回して尾根に上がって頂上を目指すことになる。

向陽台との分岐

尾根に沿って間もなく頂上になる。

頂上到着。北西の御岩方面が開けていて、はるか日光方面も見渡せるということだが、はっきりしない。

御岩山頂上

大岩を回り込んで高鈴山への登山道になる。高鈴山までは30分ほどだが、美しいアセビの樹林トンネルもある尾根を行くことになる。前回は高鈴山を経由して徒歩で日立の駅まで下りたが、今回はここまで下山することにした。

2018年1月の御岩山と高鈴山の縦走の記録はこちらから御覧いただけます。

頂上から少し下がった所にパワースポットと言われている柱状の岩を背後にいただく祠があった。落ち葉を集めて清掃している方がいたが、毎日清めているということだった。

帰りは尾根下から合流する裏参道で下山した。

薩都神社中宮

姥神様
稲荷神社

楼門まで戻って来ました。

バス停を日立駅方面に少し戻った所に美味しいと評判の手打ち蕎麦屋さんがあるので食べよと寄ってみたが、店内は満席で順番待ちの状態。諦めてバス停へ。

バス停近くのパスタ&スパゲッティ屋さんで昼食。その後、バスで日立駅に戻った。

日立駅は日立市出身の建築家の妹島和世氏の設計によるもので、広々とした常磐の海を見渡せる大きなガラス張りのモダンな駅舎である。洒落たカフェもあり、帰りの特急の時間までコーヒーを飲んで過ごすことが出来た。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野7:00発 「ひたち1号(いわき行き)」 日立着8:34    日立中央口発 東河内行きバス8:40    御岩神社前着9:10

御岩神社社務所9:15 愛宕神社9:22    三本杉9:24    楼門9:26    池9:29    斎人神社日向殿9:30    御岩神社9:32  表参道入り口9:33    かびれ神宮10:00    表裏参道分岐10:02    岩場10:10    尾根10:16    御岩山頂上10:25    分岐む10:54    薩都神社11:15    お稲荷さん11:24    楼門11:30

御岩山神社前発12:40    日立駅13:10 14:05発「ひたち16号(品川行き) 」上野着15:35


2018年1月の御岩山と高鈴山根縦走の記録はこちらから御覧いただけます。

秋の終わりの立山三山

2021年10月14日(木)〜15日(金)

 


劔御前小舎の小屋仕舞が16日、天気が良いのは14日と15日だけで、その先は雪の予報が出ていました。

2018年に雷鳥沢でテン泊して立山三山を目指しましたが、別山乗越まで行くもホワイトアウトで断念していました。新型コロナの緊急事態宣言も解除され、なまっていた体にもちょうどよいかとも思い、この時しかないと出かけました。

北陸新幹線「かがやき」は東京始発で途中上野駅、大宮駅、長野駅、富山駅しか止まらずに金沢駅まで行きます。

JR富山駅で電鉄富山に乗り換えで室堂を目指します。

立山駅でケーブルカーに乗り換えです。観光客がほとんどでしたが、身動きのできないくらいの満員の状態でした。

高原バスに乗り換えですが、乗客がたくさんいたために定時より前に臨時バスに乗ることが出来ました。臨時バスは全員着席して出発しました。

予報以上の晴天で、バスの車窓からは薬師岳をはじめ大日連峰がよく見えました。

2018年の時は別山乗越しからも見えなかった劔岳が バスの中からも見えてしまってたのが逆に残念な気がしました。

臨時バスに乗れたので予定よりも早く室堂に到着しました。すでにターミナルは人が大勢でした。

宿泊予定の劔御前小舎は3時から3時半までに入ってくださいということだったので、早速登山開始。

ミドリガ池

中学生あたりの団体が大勢いました。

噴気をあげる地獄谷

リンドウ池

雷鳥荘
下に雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢ヒュッテ

雷鳥沢キャンプ場は昨年9月下旬にはコロナ禍の中、1000張近くテントが乱立し、トイレ待ちの長い行列ができていた記事が思い出されました。今は閑散としていて、10張程度のテントしかありませんでした。

雄山に置いてこようと河原で石を拾ってから、橋を渡って別山乗越を目指します。前回は雷鳥坂を登っていきましたが、今回は新室堂乗越から登りました。

なだらかな登りが続きます。

チングルマの綿毛
コバイケイソウの枯れ穂

チングルマの草紅葉
立ち枯れたリンドウ

クロマメノキの実

稜線に出ました。ここからが結構長くかかりました。

前後を登る登山者は 他に1名だけでした。

どこからスタートしたのかハングライダーが飛んでいました。

大汝山から冨士の折立、雄山
クロマメノキの花

バスが早く着いたのもあって、予定より1時間近く前に劔御前小舎に到着出来ました。

小屋の前に建つ公共トイレ

さすがに迫力ある剱岳が眼前に聳えていました。

黒部渓谷を挟んだ後立山連峰も手にとるように眺められました。

朝日岳 白馬岳 白馬槍ヶ岳
真砂岳、冨士の折立、雄山と奥に奥穂高方面か

宿泊者は全体で13、4名程度のようで、空き部屋がたくさんありました。部屋は6人部屋で隙間なく布団スペースはピッタリでした。小屋内は寝る時も含めてマスク着用。

夕方になり、黒部渓谷側も富山市内側も下界は一面の雲海になりました。

滝雲も流れていました。

夕食は6時から。生姜焼きやサラダ、煮物、冷奴、味噌汁、ご飯でした。黙食でいただきました。

夕日が沈んでいきます。

日が沈み、夜を迎えました。部屋の外からは話し声が聞こえていましたが、部屋の人たちはみな一人で来られた人ばかりで食事後しばらくしたら話もせず眠りにつきました。8時にバシンと音がして消灯になりました。

2時くらいでしょうか、ゴソゴソ音がして目覚めましたが部屋の誰かが起き出して部屋を出て行ったようでした。剱岳の方に行ったのではないかと思いました。5時には全員起きて出かけ行ってしまいました。

明け方、富山市の街あかりや富山湾も一望することが出来ました。

6時の食事に食堂に来た人は4人だけでした。

6時半に小屋を出発しました。

別山南峰に到着。引き続き南峰に向かいました。

別山南峰に戻り、真砂岳を目指します。

内蔵助山荘

岩峰を通過するのは大変そうでしたが、実際は右に巻いいくルートでした。

内蔵助山荘はすでに小屋を閉めています。

真砂岳山頂

白い花崗岩が綺麗な真砂岳に到着。

吊り尾根のような馬の背を進んでいきます。

真砂岳と冨士の折立の鞍部から冨士の折立までがこのコースの肝でした。ちょっとビビリながらも岩稜を登っていきました。

風は8mから10m以上もあったかと思いますが、冷たい風がビュービュー吹いていたので、なおのこと緊張しました。さすがに3,000m級の山です。

左にあるのが氷河に認定された内蔵助氷河。

反対側が雷鳥沢に下る大走りになります。眼前には2,999mの冨士の折立が聳えていました。

冨士の折立の頂点を回り込みながら乗り越して一段落です。風も穏やかになり日向ぼっこです。

下に室堂平も全て見渡せました。大汝山への途中で3,000mを超えました。

程なく大汝山休憩所に到着。

巻いて行くルートもありましたが、休憩所から左に3,015mの大汝山のピークへ向かいました。

狭いピークでやっと写真を撮りました。

南側に回り込んだピーク脇からは眼下に黒部ダムが見えました。

黒部湖の向こうには針木岳やスバリ岳。

大汝山を過ぎるとすぐに雄山頂上に建つ社が目に入ってきます。

そのまま、頂上の社へ向かいました。

3,003mの 立山最高峰の雄山山頂到着です。

下がった社務所の先に三角点と大きな風景支持盤がありました。

さすがに雄山にはたくさんの人が頂上を目指して登ってきていました。登りのルートと下りのルートが赤と黄色のラインで色分けされていました。

一ノ越山荘

一ノ越に到着。一ノ越は東一ノ越を経てタンボ平、黒部湖へのルートと浄土山へのルートの十字路になっています。一ノ越山荘も17日(日)までの営業でした。

ここには公共トイレがありました。予定では浄土山を経て室堂へ向かう予定でした。しかし、浄土山を回ってからだと室堂到着は1時過ぎになってしまうことや体力を考て次回に回すことにしました。

室堂平に到着。舗装された石段がかえって歩きづらく思いました。まあ、雷鳥平から室堂に至る石の階段を上るよりはよかったですが。

予定より早く12時ちょうどに室堂に到着。ソフトクリームなど食べながら30分ぐらいフラフラしてから美女平へのバスに乗車しました。

帰りは新幹線の「はくたか」に乗って帰宅です。まさに雪が降る直前の快晴の2日間の山旅でした。

S47年卒 手島達雄

2018年8月の扇沢からの別山乗越の記録はこちらから

田中廣明氏の2018年の「紅葉の立山」の記録はこちらから


コースDATA

【1日目】

美女平発10:30    室堂ターミナル着11:25・・・ミクリガ池11:35 ・・・エンマ台11:45・・・雷鳥平12:10・・・分岐12:15    新室堂乗越12:50・・・別山乗越 14:30   剱御前小舎泊2食付き11,000円

【2日目】

別山乗越6:25・・・別山南峰7:00・・・別山北峰7:10・・・真砂岳8:08・・・大走り分岐8:30・・・富士ノ折立9:00    10分休憩・・・大汝山休憩所9:30    大汝山9:38・・・雄山神社(10:15)    15分休憩・・・一ノ越11:10 10分休憩・・・立山室堂12:00・・・室堂ターミナル12:35発  美女平着13:20

(雷鳥坂は2018年の記録)

乗鞍岳(3,026m)

2021年10月7日(木)

3,000m級の山でありながら2,700mまで車で行けしまう山ということもあってまだ行ったことがなかった乗鞍岳に行ってきました。マイカー規制があって車で行くにしても電車で行くにしても不便でどうしようかと思っていたところ、ちょうど仕事がお休みな日に往路は新宿7時発のあずさ1号、復路は松本19;30発あずさ梓58号でという日帰りの登山ツアーがあったので参加しました。新宿駅で集合して、松本からバスで直通で畳平まで行きます。

長野県側からの乗鞍エコーラインも岐阜県側からの乗鞍スカイラインもマイカー規制があるので、シャトルバスに乗り換えなければなりません。電車利用の場合は何回も乗り換えが必要だったり、時間がかかったりして、日帰りでの登山は厳しい感じでした。

このツアーでは松本駅から2席確保のバスで畳平まで直通で、添乗員と登山ガイド付きでした。

途中は晴れて見晴らしも良かったものの、畳平ではガスってしまいました。トイレを済ませて、ストレッチをして早速肩の小屋へ向かいました。

大黒岳

といっても、肩の小屋までは砂利で舗装された広い道路を30分ぐら歩いて行きます。

乗鞍岳は火山活動で形成された 富士山、御嶽山に次ぐ3000m級の独立峰の山域で、カルデラ湖や複数の火山からなる山の集まりになります。

魔王岳と大黒岳

山域中で最大のカルデラ湖で畳平にあるのが鶴ヶ池になります。向こうに見える黒い建物はデッキも備える宿泊施設の白雲荘です。晴れていれば池越しに北アルプスも望めると言いますが、今日はガスっていて見えませんでした。

富士見岳

2,817mの富士見岳になります。

摩利支天岳に立つ旧コロナ観測所(現  自然科学研究機構乗鞍観測所)です。

不消池(きえずがいけ)とその背後に立つ不動岳と摩利支天岳です。

肩の小屋に到着です。とても規模が大きな山小屋のよう です。

ここからがいよいよ登山道になります。初めはガレ場登りになります。

次第に大石ごろごろの中を登って行くことになります。

途中から気温も低下し、強風の中を頂上を目指すことになりました。流石に3,000mの山の感じでした。剣ヶ峰は予報では風速10mの強風ということでしたが、それに近いものでした。

乗鞍岳は独立峰なのでどうしても頂上近くは強風になるそうです。富士山、乗鞍岳、那須岳の峰の茶屋が強風で有名ですが、その通りでした。

2,979mの蚕玉(こだま)岳を通過。

頂上すぐ手前には山頂小屋がありました。

長野県側には朝日権現社の祠があり、頂上へは祠を回り込んで行きます。

3,026mの剣ヶ峰に到着です。

剣ヶ峰の岐阜県側にはに乗鞍本宮奥社がありました。

乗鞍岳剣ヶ峰に到着です。

ガスっていましたが、しばらくするとガスが取れて周りの山々が現れてきました。

今回の山行は弾丸登山で、昼食も十分とれず短時間の休憩時間にそれぞれ自主的に行動食を摂るという感じでした。頂上でも10分間の休憩で下山しました。

今日は、一瞬一瞬で目まぐるしく天気が変わる1日でした。

火山湖の権現池

大きな黒、赤、灰色の火山礫がごろごろしています。御嶽山の噴火ではこんな岩がボンボンと空を飛んできたのでしょう。

石楠花(シャクナゲ)
ハイマツ
ハイマツの松ぼっくり(球果)

ホシガラスはこの松ぼっくりを好物としています。食べるだけでなく、保存食として土に埋めることでハイマツ帯が広がっていく要因になっているとも言われています。

すでに午後4時近くなり、日暮れも近くになっていました。

ウラジロナナカマド

畳平に帰着。早速バスに乗り込んで、帰宅の途につきました。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

新宿集合 6:40    新宿発7:00 あずさ1号松本着 松本バス発9:50 畳平着12:00 畳平発12:10 肩の小屋12:45 蚕玉岳13:40 頂上小屋13:50    剣ヶ峰着14:00 剣ヶ峰発14:10 蚕玉岳14:25 肩の小屋15:20    畳平着16:05    畳平発16:10 松本着6:35 あずさ58号松本発19:30    新宿着22:07


おまけの情報

帰宅途中で千葉県を震源とする震度5強の地震に遭遇。舎人線で降車予定の駅のすぐ手前でした。車内は一斉に各自が持つ携帯の緊急アラームが鳴り出し、「緊急停車します」という車内放送が流れてから止まったのか止まってからだったのか定かではありません。停電状態になり(非常灯のみ点灯)、急停車してしまいました。

地震自体の揺れはあまり感じませんでした。無人運転でしたが、何回が状況説明の放送が入りました。10分ぐらいでしょうか電気がつき、「電車が移動します」と放送が入り少し移動して駅に滑り込みました。ドアが開いて降車することが出来ました。

その後の電車や乗客がどうなったかその時は分かりませんでした。

帰宅してからターミナル駅の手前の舎人公園駅で脱線してしまったということを知りました。先へ行く予定の乗客はそこで全員降ろされてバス等で帰宅に向かったのではないかと思われます。こちらとしては、不幸中の幸いだったと思いました。

蝶ヶ岳から北アルプスパノラマ

2021年9月19日〜20日

この日はシルバーウイークの連休でしたが、天気が良いということで、北アルプスを眺めに蝶ヶ岳に行ってきました。

上高地 梓川

雲ひとつない快晴の上高地です。

明神岳

屹立した明神岳もひときわ目立っていましす。

明神

明神池の辺り、明神に到着。

ウエストンのガイドも勤めた嘉門次の嘉門次小屋があります。

徳沢キャンブ場

横尾

横尾からは前穂高の北尾根が望めます。

前穂高岳

この時、1,2分ですが地震が起こり、前穂高の上部で大きな音とともに大規模な落石があったらしく噴煙が上がっていました。

横尾山荘に1泊して、翌日蝶ヶ岳に。

槍ヶ岳遠望
穂高屏風岩

稜線に上がる。

大滝山分岐(2,625m)

槍ヶ岳から北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳のパノラマをバックに

しかし、あっという間にガスってきてしまったので、下山開始。

ベニテングダケ (毒キノコです)

新島々のバスターミナルで時間待ちです。

1,900円で買ったワークマンの靴。お疲れ様でした。

S43年卒 田中廣明


コースDATA

新島々 上高地12:00    明神13:00    徳沢15:30    横尾16:30 横尾5:30    大滝山分岐8:10    下山10:30    横尾 徳沢 明神 上高地 新島々


19日の前穂高の写真にあるように、この時(19日午後5時ごろ)岐阜県飛騨地方を震源として地震が連発し、槍ヶ岳では地震の影響で落石が起こり、バリエーションルートでクライミングをしていた7人が身動きが取れず、20日の朝までにヘリコプターで救助されるという事故がありました。この時の地震は岐阜県内でも震度4だったということです。

紅葉の立山

2021年10月2日〜3日

上野駅から北陸新幹線「かがやき」で富山駅へ。

富山駅から電鉄富山駅を経て立山駅、ケーブルカーで美女平、そして室堂へ向かいます。

室堂からみくりが池、エンマ台、雷鳥荘を経て雷鳥沢キャンプ場へ。

地獄谷

雷鳥沢幕営地
雷鳥沢キャンプ場管理棟

管理棟はテントの予約管理などを行うだけで、売店はありません。ピールや飲料水を含めて担いで行くことになります。

新室堂乗越から別山乗越へ

室堂と剱岳の中間点、別山乗越に建つ劔御前小舎

雷鳥坂から室堂へ下山

 

下に雷鳥沢キャンプ場を望みながらの下山です。

行きと同じルートで戻りますした。

電鉄富山駅

S43年卒 田中廣明


コースDATA


上野駅 北陸新幹線「かがやき」 富山駅 電鉄富山駅 立山駅 美女平 室堂 雷鳥沢(テン泊)

雷鳥沢 新室堂乗越 劔御前小舎 雷鳥沢 室堂 美女平 立山駅14:29 電鉄富山駅15:37 富山駅16:16 北陸新幹線「かがやき」 上野駅18:22

月山(1,984m)姥沢コース

2021年9月26日 (日)

緊急事態宣言の解除の前倒しで、山形の月山に登ってきました。去年の12月以来の山行です。交通の弁が悪そうだったので、初めてクラブツーリズムの「山岳信仰の出羽三山 湯殿山・羽黒山・月山 2日間」の山形駅集合解散のツアーに参加して登ってきました。40代から70代の男女20人(うち男子4名)のツアーでした。

前日に湯殿山と羽黒山を廻り、鶴岡のビジネスホテルに前泊し、バスで姥沢駐車場に向かいました。

駐車場から月山ペアリフトまでの車道の坂道を上がります。これがコロナ禍で鈍っていた体には結構きつい登りでした。

途中からガスってきて、まさに「ガス山」になってしまいました。

牛首下分岐

キンコウカ?の草紅葉
エゾオヤマリンドウ
シロバナトウウチソウ
コバイケイソウの枯れた花穂
ナンブタカネアザミの枯れた花穂

牛首に到着です。

コミネカエデ

一気にガスが切れて、下界の庄内平野や日本海、月山の主稜線も見えてきました。

鍛冶稲荷神社

かつてはここに鍛冶小屋があり、鬼丸王を祖とする月山鍛冶という鍛冶山伏がいて、稲荷神に鍛刀の極意を伝授され月山の霊水で刀を鍛えて月山の僧たちの守り刀を作っていたということのようです。

ここから最後のガレ場の急登で、その先が頂上になります。

先に見えるのが月山の三角山頂に建つ月山神社の社になります。左脇の雲海上に見える頂が鳥海山です。

修験者の人でしょうか、装束を整えた人を含めて並んでお経?を唱えていました。

白い建物がトイレで、右手の建物が頂上小屋です。

この日は今シーズンで最多の人出だったということです。たくさんのハイカーが昼食をとっていました。

今年はすでに神様は閉山しており、下界に降りてしまっていました。

開山中ならバチが当たりそう。

私たちも頂上でお昼をとって、すぐに下山にかかりました。途中から、行きと同じようにまたガスの中になってしまいました。

ハクサンイチゲ
チングルマの綿毛

リフト上に到着です。

おまかせのツアーも、結構面白かったです。山形駅に向かう途中、水沢温泉で汗を流すこともできました。

S44年卒 手島達雄


コースDATA

鶴岡7:50発 姥沢駐車場8:50 月山ペアリフト下駅9:00 リフト上駅9:20 姥ヶ岳分岐9:44    リフト駅分岐 10:20    牛首10:40 鍛冶稲荷神社11:50 頂上台地12:00 (頂上小屋) 月山神社12:00    (昼食) 頂上発12:40 リフト上駅14:40 リフト下駅15:00 姥沢駐車場15:15


おまけに出羽三山として「湯殿山」と「羽黒山」の動画も貼り付けておきました。

「駒込富士」登頂

2021年5月30日

駒込にある富士塚の富士神社

6mくらいの急な階段を登ると頂上にはコンクリート作りの拝殿がありした。標高は一番高い所で29mほどで、お鉢巡りもできます。

ちなみに、初夢の「一富士、二鷹、三茄子」のいわれがこの地にまとまっていて、昔からパワースポットだったようです。駒込はこの富士塚、近くにあった鷹匠屋敷(現在駒込病院)、そして「駒込茄子」が有名だったそうです。

S47年卒 手島達雄

雲龍渓谷2021

2021年1月30日 田中廣明


今年の雲竜渓谷の状況について、田中廣明氏(s43年卒)より報告がありました。

今年の雲竜渓谷の結氷の状態は1月末の時点ではいまいちというところだったそうです。雪が少なかったので、河原では3回も渡渉を強いられという事です。ローカットの靴だったので結構濡れてしまったということです。タクシーは神社の先の駐車場までだったそうです。